残業代と長時間労働・パワハラによる病気発症の慰謝料を請求し、合計500万円を超える解決金を取得した事例

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事案の概要

 相談者は、建設業の会社で施工管理等の業務に従事していた方でしたが、上司からのパワハラや、連日の長時間労働による過労・ストレスから心臓病を発症するなど体調を崩し、退職を余儀なくされました。そのため、会社に慰謝料等を請求することを希望されていました。

 また、相談者から詳しく事情をお聞きしたところ、会社から残業時間を一定時間内に抑えるよう指示され、実際に働いた時間よりも過少に労働時間を申告していたため、適正な額の残業代が支払われていないことが発覚しました。

 そこで、会社に対し、実際に働いた時間に応じた残業代の支払いと、長時間労働・パワハラによる損害賠償(治療費、慰謝料等)の支払いを求めることになりました。

解決に至るまで

 当事務所は、ご本人が業務に使用していたパソコンのログイン・ログオフ記録等を会社に開示させ、同記録に基づき適正な残業代を算定し、既払い金との差額を請求しました。会社からは労働時間についての反論がありましたが、交渉により、ほぼ当方の請求通りの金額を会社側に認めさせることができました。

 また、パワハラの証拠や、病院の医療記録等を収集し、これらの資料に基づいて損害賠償請求の主張を展開しました。

 これらの交渉の結果、残業代と損害賠償の合計500万円を超える解決金を支払うという内容で和解が成立しました。

解決のポイント

 本件のように、実際に働いた時間よりも過少に労働時間を申告させられ、適正な残業代が支払われていないケースは後を絶ちません。本件では、パソコンのログイン・ログオフ記録という客観的な証拠を基に労働時間を立証したことで、適正な額の残業代を回収することに成功しました。

 また、損害賠償請求についても、長時間労働やパワハラの事実や病気発症との因果関係について丁寧に立証したことで、会社の責任を認めさせることができました。

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